夜になって風がなく気温が零下十五度位になった時に静かに降り出す雪は特に美しかった。
真暗なヴェランダに出て懐中電燈を空に向けて見ると、底なしの暗い空の奥から、 数知れぬ白い粉が後から後からと無限に続いて落ちて来る。
それが大体きまった大きさの螺旋形を描きながら舞って来るのである。
そして大部分のものはキラキラと電燈の光に輝いて、結晶面の完全な発達を知らせてくれる。
何時までも舞い落ちて来る雪を仰いでいると、 いつの間にか自分の身体が静かに空へ浮き上がって行くような錯覚が起きてくる。
中谷宇吉郎「冬の華/雪雑記」より

開催中のイベント

第7回 金賞「metamorphoze」米元優曜(富山県)
第8回雪のデザイン賞関連企画展「雪のデザイン賞寄贈作品〜第1回から第7回まで〜
            第7回 金賞「metamorphoze」米元優曜(富山県)

【期 間】4月2日(木)〜7月14日(火)
今年度、当館で第8回雪のデザイン賞が開催されるのを機に、過去のデザイン賞で加賀市へ寄贈された作品の中から、約20点展示します。
これからのイベント
中谷宇吉郎雪の科学館友の会 講演会「戦中世代の心に生きる中谷宇吉郎」


【 日 時 】2015年7月11日(土)13時〜14時15分(友の会総会11時〜に続いて開催します)

【 場 所 】片山津地区会館テリーナホール(加賀市片山津温泉7-1-1)

【 講 師 】久泉迪雄氏(元高岡市美術館館長)

【 内 容 】戦時中の勤労動員という過酷な青春時代での中谷宇吉郎の本との出会いとその後、そして今なお限りない敬慕のこころを語ります。

 ◆◇ 入場無料・どなたでもご出席いただけます ◆◇

 主 催 / 中谷宇吉郎雪の科学館友の会 ・ 共 催 / 中谷宇吉郎雪の科学館